岩波書店からでている「科学」という雑誌を買ってパラパラみてみた。
特集として「メダルに挑むスポーツ科学」というわけで、
最速走法、つまりナンバ走法についての考察やら、
フルマラソン中の体温のパーツ毎の温度変化やら、
東大のあの最速養成マシーンについてやら、
幅跳び、ハンマー、水泳、やらやら。
まぁ陸上やってる人にはオモシロそうな本ではあるが、
そのなかでも、
「魔球の流体力学」と「武術とスポーツの身体操法の違い」というのがオモシロかった。
私個人としては、野球なんてまったくやらないし、試合を観るのもあんまり好きではない。
でもなぜか、無性に変化球には興味がある、ので興味深かった。。
「魔球の流体力学」では主にナックルについてと、高速スライダーについて触れられている。
ナックルを説明するために、やはりレイノルズ数とかマグナス効果について言及されていた。
わたしゃあ数学しか脳のない人間なので、この辺はイマイチ良く分からないのだが、
その他の部分も十分オモシロイ。
投げられたナックルボールをストロボ映像で見せてくれているのがあったのだけれど、
コレがまた凄い。
一度右に曲がったボールが頂点付近で左に曲がり、
かつ手元でまた右に曲がるなんて、
こんなん確かに普通のボールの変化を脳裏にイメージされている打者にとってはかなり打ちづらいだろう。
こんなん打てるのは岩鬼ぐらいじゃないだろか。
それで、使い込まれたボールと新品のボールでのナックルの変化の具合の違いのデータもあったりした。
どうやら使い古しのボールでは、球はストライクゾーンに集中してしまうらしい。
ということは変化球の利点である、ストライクゾーンから逃げていく、点がスポイルされるし、
そもそも中心に集まっているという時点で変化のふり幅が小さい、といったとこだろう。




続いて「武術とスポーツの身体操法の違い」というのについて。
甲野善紀という人が文を書いていて、この人自体もなにやら有名な人らしいが、
とりあえず、今日のところはおいておく。
で、ココではサッカー選手を例にとって、ドリブルする選手を防ごうとするディフェンスに対して、
いかにすれば、相手のブロックを利用して走り抜けられるか、ということが書かれていた。
つまりは翼くんが「ボールはトモダチ」を真の意味で体現してくれたスカイダイブシュート、
つまりは味方にパスを回したりせず、1人だけでドリブルして抜いていく、
その際に相手のタックルやらなんやらの勢いを利用してどんどん加速していく、
と一人よがりでしかない漫画のなかのドリブルを、実際に体現しよう、といったものだ。
が、ココにきて気付いたが、この「科学」と銘打たれた雑誌に載っているほどの技巧を、
翼くんがコレよりも4,5年前に体現していた、というところがなんか凄い。
で、まぁいいや、結局ここにはスカイダイブシュートはどうしたらマスターできるか、
といったことが大雑把に言えば書いてあるわけだが、
その一つの習得すべき技巧として、
ナンバ走法がココでも必須らしい。
しかしながら、ココで前述の、「最速の走法は存在するか」に寄せられていた、
ナンバの考察との相違点が。
最速走法のほうでは主に、膝、足関節の伸展を制限することで、腰関節の可動域を十分に利用する、
といった風であったのに対し、武術のほうでは、
ナンバによる接地によって瞬間的に空中で重力等と釣り合う状態、そういう状態を作り出すことで、
相手のブロックを外力として上手く利用することでスカイダイブできる、と書いてあった。
つまり、前者はある程度関節を固めることで、
伸展による無駄なエネルギー消費および足の伸びの制限を抑えることをナンバの主としているのに対し、
後者はナンバによって力の釣り合い状態を作りだすことをナンバの主としている。
まぁナンバの違いなんてどうでもよいか。




ところでなんでナンバっていうんだろう、って思って調べてみた。
そもそもナンバとは、色々諸説があるが歌舞伎における技巧の一部に似ていることからこの名前がついたようだ。
まぁ詳しくはこのサイトでもみてください。
http://www.yuushin.org/8_backnumber/BN_2/07_namba.html
もしくはコッチ



クロノ・トリガーを全クリしました。
メンバーは魔王、カエル、ルッカ
魔王はひたすらダークマタールッカもひたすらフレア、カエルもひたすら全体回復のヒール。
なんかコレだけでラヴォスを倒してしまいました。