太極英雄  その3

太極英雄=猛者集結=を観た。
マイナーなカンフードラマとは侮りがたし。
今回は対極拳が伝わる一族の長が捕まったところからの続きだ。
当然主人公と、長の娘が町に助けにいく、当然娘は男装だ。
で、まぁ色々あって主人公が長を助けるために七重の塔で7人の猛者と決闘することになる。
明らかに前半DVD2本分をも使われた、恋愛パートとは違う展開だ。
まず一階は、キム・ボンキョン、朝鮮出身の大陸浪人だ。
”神の脚”で虎や熊を倒した伝説を持つそうだ。
ちなみに20戦無敗、まさに猛者。
蹴りを繰り出しまくるが、主人公はあっけなく勝つ。
二階はハルト、モンゴル人の怪力男。
決して倒れない無敗の力士らしい。
つかみまくるが、またも余裕の勝利。
三階はマンマン、ミャオ族である。
懇望一本で刀に打ち勝つらしい。
こいつには主人公は苦戦する。
棒術使いに棒で挑んだのが間違いだったようだ。
説明にもあった通り、主人公の棒を真っ二つにするほどの猛者。
しかし、それが仇に。
折れた棒を持った主人公はあることを思い出した、
そう、盗み見た奥義、太極剣をである。
おいおい、太極剣って打ち間違いかよ、っと思われるかもしれないが、
実際奥義の一つは太極”剣”だったのだ。
で、あっさり勝つ。
個人的に棒術アクション大好きなので、スロー再生して観まくった。
で、ここまでを振り返ると、どれも色物の猛者である。
しかも、どうやら東夷・西戎・南蛮・北狄がらみくさい。
朝鮮を東夷、モンゴルを北狄、ミャオ族を南蛮、と考えられる。
おそらく出てくるのは西戎、しかし、具体的に思いつかん。
それよりむしろ、東夷にすっげー有名な格闘集団がいるではないか、
と勝手に予測しながらみていた、
おそらく、琉球古武術かニンジャに違いないと。
サムライは素手系の格闘技じゃないような気がするし。
と、予測しつつ観たのだが、次の階は気功で体を丈夫に出来る人だった、期待はずれだ。
ニュアンス的に近いのはバキで出てきた金剛拳の使い手楊海王だ。
が、主人公は執拗に脇の下を連打しまくり、簡単に打ちのめす。
楊海王とおなじく瞬殺だった。
次の階を上がると、突然窓がしまりだす。
そして、中央には大きく「忍」の字。
まさしく忍者キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! だ。
名前は九龍真一、甲賀流忍者らしい。
九龍ってのがすごい。
この部屋には天井から無数の黒い垂れ幕状の布が垂れ下がっていて、
それを利用して忍者はトリックプレイをしだす。
右手の鉤爪で初めて主人公に傷を負わせる。
今までの猛者と違って強そうだ、と思っていたら、あっさり鉤爪を奪われる。
そうなったらなったで手裏剣乱舞だ。
1回の投擲動作でおよそ20弱の手裏剣を一気に投げるほどの腕前。
しかも投げる手裏剣も、私が分かる範囲だけでも、
四方手裏剣、棒手裏剣、初めて見た5角形状の手裏剣。
そして、明らかにまきびしも混じっているが、まきびしも投げる、と聞いたこともある。
んで、まぁ全部かわされたので、
今度は刀で切りかかる。
刀はいわゆる忍者刀ではなかった。
忍者刀は室内で用いやすいよう、短く、
かつ、塀を登るときの足場代わりとしてつばを大きめにとられていたり、
穴が掘れたりと至れり尽くせりの刀で、
曲刀というより直刀に近いものであったはずだ、記憶が確かなら。
で、この忍者は鞘を腰に差していたのだが、
皆のイメージの中の忍者は背負っていると思うが、
その実、背負うというよりは、このように近距離戦闘では動きやすいよう、
腰にも差していたようである。
とまぁ、結局主人公が勝つ、そして何故か九龍真一は女性だった。
まぁ、で、結局勝ち抜いて、一族の長は解放されたのでした、
ってところで終わる。
とりあえず、忍者が良かった。
最終話は純粋にカンフーバトルをしてて、これもこれで面白かった。

太極英雄 全4巻DVDスペシャルBOX

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