案山子男1,2

案山子男の1,2作を観た。
1作目を観て、ある程度の面白さはあったので2作目も観た。
あんま映画観たことないが、B級映画っていうのは、
発想が奇抜で大衆的ではないけれど、ある程度そのジャンルの様式を踏まえたものであるから、
映画として観ていられるのだと思う。
そのへんのことが吼えろペン11巻題収録43話に書かれている。
大雑把にまとめると、観ていられない同人映画を観て炎尾燃が体調をくずし、
それまでのプロが作った映画のありがたさを再発見するみたいな感じだ。
で、1作目なのだが、
案山子男は軽口を叩きながらアクロバティックに動き回り、なかなか面白かった。
とりあえず、最初に殺されるのはいちゃついている学生たちというお決まりパターンの1つだ。
で、必ず出てくる対抗する人間だが、これも定番の強い女性だったが、
ちょっと強すぎた感もあった。
無差別に殺すのだが、殺すのを躊躇するような場面、
案山子男になる前の記憶が原因で殺せない、
というようなこともある。
まぁそんなんはどうでも良くて、
とうもろこしで人ぶっさしたり、
その他のグタグタな作りと違った案山子男の動きが面白かったので、
2作目も観ようと思い観たが、
2作目は糞だった。
1作目の流れから案山子男のキャラクターを前作と同じと考えていたが、
ただ殺していくだけ、まったく喋らない、トリッキーな動きをしない、
という、おいおいそれじゃあただの殺人鬼だよ、
ほかの有名作とかぶってしまって差別化できないし、
だいたいほかに利点がないのだから駄目映画じゃん、って感じた。
なんか過度に凝ったカメラワークをしたかったようだったけれど、
ただ単に観るのには邪魔なだけだった。
しかも、公式サイト?などに書かれていた案山子男VS案山子男という構図から、
1作目のラストで案山子男はまだ健在だ!みたいに終わったので、
1作目の案山子男が真犯人で2作目の案山子男は実は誰も殺していなく、
いわば叙述トリック的な手法で2作目の案山子男が恋人を救うために戦って、
案山子男VS案山子男になるのかと思えば、
ただ単にグダグダな展開でもう一人が案山子男になっただけだった。
さすがにもうちょっと展開をひねろ、と思った。
全体的に糞だったけれど、
出ていたヒロインがなかなかホラーでよくある感じの、
ここ一番で強さをみせる感じの女性ではまり役のような気が前半はしていた。

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