ウルトラマン THE FIRST/高田裕三

ウルトラマン THE FIRST」という、漫画を読んだよ。
母親によると、私に平仮名を教えた記憶はあるが、片仮名は教えていない、
あんたはウルトラマン関連の本やらカードやら、
ルビふってあるので勝手に覚えた、
と言わしめるほど小さな頃はウルトラマンにはまっていたわけだが、
それにしてもこの漫画は原作に忠実だ。
科学特捜隊の隊員の顔はとても似せて書いてあるし、
原作通りの展開で描かれているし、
ウルトラマンの口も初期ウルトラマンの口だ。
仮面ライダーSPIRITSのように、
原作の世界観を踏まえた上で新たなエピソードを描くのとは違い、
そんなに原作に忠実すぎるのなら、
わざわざ漫画で読まんでも映像観ろよ、とも思うかもしれないが、
原作に忠実ながら、
細部で脚色というか良い方向で原作を追わない展開になっているので、
あぁ、原作とはここちょっと違うな、とか思いながら読むととても面白いくて、
おもわずビデオ借りてこようかと思った。
なにより板垣恵介が飢狼伝を描くのを思えば全然おとなしい。
各話のタイトルも、ウルトラマン放送時のタイトルとまったく同じになっている。
よって今巻登場する怪獣は、
宇宙怪獣ベムラー、宇宙忍者バルタン星人、
透明怪獣ネロンガ、海底原人ラゴンである。
バルタン星人はアラシ隊員の体を借りて、
科学特捜隊に対して侵略する旨を告げるシーンがあったりした気がしたが、
ここは漫画ではフジ隊員が体をのっとられていた。
バルタン星人はとても印象深く、
2度目に現れたときには苦手のスペシウム光線を弾く、
スペルゲン反射鏡なんてものを携えて登場したのには驚いたが、
瞬間ウルトラマンに八つ裂き光輪で瞬殺されたのにも驚いた記憶がある。
ネロンガとラゴンは同時に登場していたり、色々と原作とは変わっていたが、
むしろこちらのほうが自然な感じがした。
おそらく次巻はグリーンモンスゲスラアントラーあたりであろう。
アントラーの回をどう料理するのかがとても楽しみだ。
アントラーの回、「バラージの青い石」には、
遠い昔にウルトラ一族が地球に来ていた、ということを示す像が残っている。
この回の数々の微妙な深読み出来過ぎる演出のおかげで、
Web上のウルトラマンマニアさんたちは自由にハヤタとウルトラマンの関係や、
ウルトラマンと地球の関係などを考察されている。
こことか面白いよ↓
http://www9.big.or.jp/~pon-sama/ULTRAMAN/ultrathesis.html

ウルトラマンTHE FIRST (1) (単行本コミックス―KADOKAWA COMICS特撮A)

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