8/6殊能

殊能将之は「キマイラの新しい城」を買ってきた。
今回もまた、なにかしらの深読みができる内容なんだろうな、と思うけれど、
どうせ、なにがもとになってるかわからないだろうし、
分からなくても多分面白いだろうので。
そのうちネタばれも出回るだろうし、それを知って、
あぁそうなのね、って思う程度でいいや。
黒い仏の元ネタも、ハサミのSFもそんなん知らんし。
表紙裏に、
「取材の名目でエジプトに旅行し、鳩肉と・・・」
ってところをみて、
おい、WEB日記読んでたけれど、そんなん知らなんかったYO!!
と思ってたら、
その後に、いきたいけど断念、って書いてあった。
で、だいたい70ページくらい読んだけれど、
設定が、中世の幽霊に取り付かれ、
その幽霊からの殺人事件の犯人探しの依頼ときたもんだ。
中世の人からみた視点で現代の特異性が描かれるのだけれど、
それもまたおもしろい。
「こどもの大様」のときも、子供の視点から書かれていたし、
ハサミ男」のときも、犯人の視点だったり、
鏡の中は日曜日」のときは、痴呆症の老人だったりと、
それが面白いから、
妄想力というか、想像力が素晴らしい人なんだろうな、と思った。