カバチタレ!

カバチタレ!」という行政書士漫画がおもしろい。
小説や漫画の昔からのメジャー素材は、
素敵な恋愛物、心踊る冒険物、恐怖物、
大抵は生活臭というものが消されているものだ。
小説や漫画を読もうとする動機は、
現実生活を忘れたい、
といったところからきているから?かな。
だけれどこの漫画は、それらとは正反対の、
生活していくうえではさけては通れない、
またはそれこそ進藤冬樹みたいな、
どうしようもない人間たちの話なわけで、
色々なトラブル、
それこそ生活臭ありすぎで、
話の結末もハッピーエンドとは限らないようなものもある。
実際、主人公が頑張って、
ハッピーエンドとなるような手筈を整えたとしても、
依頼者が依頼しなければ、
依頼者が諦めてしまったら、悪い方向にしか話は進まない。
そんなこんなな行政書士が主役の漫画であって、
文字は多いし、画も画なので読むのが疲れるのだけれど、
主人公たちの動き、
仕事としての行政書士という立場をわきまえる上司、
個人の心情として依頼人を助けたいと突っ走る新入り、
なんやかんやつっかかりあいながらも、
みな突っ走る新入りをサポートしてやったり、
新入りが頑張ったりで、
取り扱う内容は地味なのに意外と動きがあって面白い。
まぁ興味があったら読んでみて。

カバチタレ!(1) (モーニング KC)

カバチタレ!(1) (モーニング KC)