うしおととら読み直した

もう今日は家でゆっくりしてようと思ったので、
積読本でも小説でも読もうかと思ったのだけれど、
本を読む体調でも無いので漫画を読んで時間を潰すことにした。
どうせだし、久しぶりに全巻読破でもしようか、
と思ったので、「龍狼伝」でも読もうかと思ったが、
完結していないので、「うしおととら」を読むことに。
全部で33巻ほどなのだけれど、
読むのに力使うのだよね、藤田和日郎の漫画は。
伏線の張り方が半端ではないスパンで張りやがるから。
1巻での些細な記述を最終巻で明かすような、そんな伏線を張ってくれるから。

で、個人的に好きな章。
19巻に収められている「愚か者は宴に集う」
前者は真由子ととらがメインのお話。
私は真由子ととらの、2人が出てくるシーンは大抵好きだ。
2人のシーンが所々に出てくるけれど、
最終巻に出てくる2人のシーン、
とらが精神的にやられてしまったところを、
真由子が元気付けに行くところなんざ、
涙無しには読めないよ。
一番心を通わせあっている2人なんじゃないかと思う。
そして29巻の「混沌の海へ」と言う章の中の、
とらと秋葉流の対決は、
なんとしてでも読むべきだね、1巻から読んできて29巻を。
秋葉流は無気力そうな感じで登場してきていて、
だけどホントは出来る奴、といった漫画で良くあるキャラなのである。
度々うしおも助けられたりしていて、
頼りになる人だったのだけれど、
ラスボス「白面の者」側に寝返ってしまうのだ。
その衝撃はセシルを何度も裏切ったカインよりも大きかったよ、
おいおい、お前はまた裏切るのかよ、というくらい裏切ったカインよりも。
なぜ秋葉流は白面側に裏切ったのか、という思いに、
古い伏線引っ張ってきたり、
秋葉流のモノの捉え方、秋葉流とうしおととらとの関係なんかが絡んでて、
秋葉流は敵なのだけれど敵ではない、
例えるのならば、バビディ時のべジータの心境に近いもの、
いや近くないのかどうかはわからんが、
秋葉流というキャラが死の間際まで、
秋葉流であろうとするところが読んで欲しいポイントだ。

うしおととら (19) (少年サンデーコミックス)

うしおととら (19) (少年サンデーコミックス)