ネギまに出てきた拳法

ネギまを立ち読みしたら、
八極拳八卦掌が出てきた。
これはやっぱり「拳児」のオマージュ?
もともと八極拳を学んでいた拳児は、
劉月侠老師の元で八極拳を学ぶことになり、
そこで劉老師から八卦掌も習うことになる。
拳児は、
八卦掌には猛烈な突きがないから、
武術を練習している気がしない。」
と師に言うが、
劉老師は、
八極拳はいわば火山の爆発のようなもので、
一撃には威力があるが、
間にわずかながら動作の断裂を含む。
それに対し、
八卦掌は流れる水のように断裂がない。」
と諭す。
武術は「剛柔相済」といわれ、
柔と剛は互いに助け合いの関係にあり、
「柔よく剛を制し、剛よく柔を断つ」
ことが大切だからだ。
つまり、己が基とする八極拳を完全なものにするために、
剛にあたる八極拳だけでなく、
柔法の極致にあたる八卦掌を学ぶことで、
柔の利点を採りいれよう、ということだ。

その後劉老師は、武術を学ぶ意義について諭しだし、
とても哲学めいた話になってくる。
その後、拳児は祖父を探すため中国を旅しながら、
色々な拳法家たちに師事し、
それぞれの拳法の利点を採りいれ、
己の八極拳を完全なものへと近づけていく。
太極拳や、劈掛拳、小林拳など学ぶ。
また、主人公のライバルであるトニー・譚は、
もともと洪家拳を使っていたが、
拳児に負けた後、強い拳法を求め、
最強の拳法とも言われる回族心意六合拳を学ぶことになる。
これが、
「後はミーハーで八極拳心意六合拳をちょっとネ」
の真意かと。

拳児 (10) (少年サンデーコミックス)

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