英雄

このまえ、ジェット・リーの映画で観ていなかった、
「英雄」を観ました。
私が期待しているような映画ではないような気がして、
観ていませんでしたが、
最近あんま観たい映画なくなってきたので観ました。
で、やっぱあんま私が期待しているような、
ジェット・リーが華麗に暴れまわる映画ではなく、
原色を綺麗に使ったアートでした。
それにしても、どこもかしこも美しい景色で、
建物があったシーンのほうが少ないくらいでしょうよ。
主人公は十歩必殺、
つまり十歩圏内の敵は一瞬で殺せるという技の持ち主。
むやみに人を近づけない秦王始皇帝を殺すため、
どうにか秦王に取り入ろうと色々やって、
十歩圏内まで近づく権利を得ます。
だいたいここまで映画を観た時、
この話知っている、とセンサーにひっかかり、
色々刺客列伝とか読み直してみるも載っていない、
あぁもやもやもやもや、
こんなんではここに書くことも特にねー、
って思っていたのですが、先日その既視感のもとを思い出す↓
http://urasima.lala.or.jp/sima/k5/k6/moepenAU1.html
島本和彦の漫画でしたと。
タイトルモロだし。
しかしながら、映画自体も後半は中国映画らしく、
とても哲学的になり、
文字と剣技の奥義の関連性やら、
真の王たる者はどのようなものか、
私怨か大義か、
広い意味での平和主義なのか、と感じた。
映画自体の元ネタはコレらしい。
趙客縵胡纓
呉鉤霜雪明
銀鞍照白馬
颯沓如流星
十歩殺一人
千里不留行
事了拂衣去
深蔵身與名

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