真剣師小池重明/団鬼六

真剣師〜」は意外と読むのに時間かかった。
小池重明という、真剣師、賭け将棋師で生きていた男の話なのだが、
将棋では無類の強さを振るうのに、
生活力が無いというか、駄目人間そのものの生き方が書かれ続けるが、
一部の人からは愛されていたようだ。
真剣師といえど、読んでみた限りではあまり真剣で食えていたようには感じられない。
やはり、世の中がスタイリッシュ化されていくなかで、
真剣師といった、堅気ではない商売は廃れていくしかなかったのか。
現在であれば、Webのような速効性の情報源もあることだし、
強すぎては晒され稼ぐことなんてできないだろうし。
関係ないが、升田幸三の本も読んでみたい。